向上したと思はれて居る心靈

 (十五) 表象の直觀

 かうなると、向上したと思はれて居る心靈が、また草木に轉化することがあると同前、哲學はまた科學と同一徹に出たことになる。近世非常に進歩したと云はれる心的科學は、偉大な形而上學の破碎した斷篇に過ぎない。人にたとへて見れば、エメルソンの云つた通り、身づから短縮墮落した天である。...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 02:42 pm  

それは盲人の杖である

 然し、それは盲人の杖である。僕等は目が開いては却つて一大表象としての生命が縮まる動物であつて、暗い中をその杖で以つて探つて行けばこそ、その先きへ無限の道が響いて來るので[#「僕等は目が開いては」~「來るので」に傍点]――一たび目が開いたら、位を忘れてしまつた暗算家と同樣、もう、別な人間である。かう...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 02:41 pm  

僕等の意志は運命と同じ

 (十四) 表象の効果

 僕等の意志は運命と同じで、盲目である,だからいつも手を虚空に擧げて、何か觸れるものを求めて居るので、その觸れるものがあつたと思へば、それがまた自分の意志であるから、仕方がない。たとへば、病床にあつて、自分の枕をして居るのが分らないで、何だか暗いところへ引つ込まれるやうな氣...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 02:41 pm  

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0138 sec.

http://liquiddesign.biz/